BMWチューニング~車高調キット
SRE(ザックスレーシングエンジニアリング)製車高調キット ガルフストリームスペシャルby木下選手!
まさに究極の足回り製品
皆様!ついに完成いたしました!SRE製車高調キット ORANGE WOLF by木下選手!
2010年から木下選手とタッグを組んで究極のBMW E46 M3開発プロジェクトを進めてまいりましたが、その中においても一番重要といっても良いスペシャルサスキットが誕生いたしました。
この企画の冒頭から言い続けてまいりました『街乗り快適・スポーツ志向』。決して尖った製品ではなく、誰もが快適に乗り心地良く使え、かついざサーキットへ持ち込んでも思い通りに走れてしまう、といった相反する事柄を見事に木下選手が実現してくれました!
はっきり申し上げてこの様なサスキットは今までBMW用製品の中には決して存在しないものであり、まさに究極の足回り製品と言っても過言ではないと自負しています!
レースの世界から外れ初めて市販車ベースとして作られたキット
「SREとは?」についてのご説明をいたします。
BMW車の純正ショックも手がけるドイツの巨大メーカー、ZF SACHS社のスポーツ部門を担当するのがSREです。そうです!BMW社のM社と全く同じような形態にて活動しているところなのです。
そのカテゴリーはF1から始まり、WTCCスーパーGT DTM フォーミュラ日本までの足やクラッチを供給するサプライヤーです。
そして唯一、初めてレースの世界から外れ市販車ベースとして作られたのがこのキットなのです。
ガルフ&木下選手が求める特性に合わせていただくために
そのSREのアジア代理店が愛知県にあるアネブルさんです。普段はレースカーへの供給がメインの仕事ですが、今回はこの市販キットを用いガルフ&木下選手が求める特性に合わせていただくために仕様変更並びに減衰変更を試みてくださいました。
実はアネブルさんでは「このキットは元々、ポルシェ社の要望にてポルシェカップ用にSREが作ったキットなので、とても素性と完成度が高いんです。だからきっと良い物ができますよ!」と最初から言ってくださっていたんです。
驚きと感動の連続
数々の場所(富士SW、袖ヶ浦、スパ西浦、市街地、etc...)にて木下選手に乗っていただき、一つ一つ確実にアネブルさんにて変更を試みてもらいました。
木下選手の細やかな感性にもことごとく驚かされましたが、それを確実に形にしていくアネブルさんの技術にも驚かされました。
でも木下選手はなぜあんなに短時間で物事がわかってしまうのでしょうか?大げさでも何でもなく車を30mも走らせれば大体その素性がわかってしまうそうですので、まさに絶句ものですね!
走っては減衰特性を確認し、体感度とデータを照らし合わせ確認される2人!
走っては減衰特性を確認し、体感度とデータを照らし合わせ確認される2人!
じっとその姿を後ろから見守るだけの私たちですが、最初は一体全体何を言ってるやら全く理解できませんでした。しかしその数を重ねていくうちに自分たちにもだんだんと理解できるようになってまいりました。
木下選手の素晴らしところは、もちろんデータも大切にされますが、絶対体感志向でやられているところで、彼曰く「データが同じでも全く違う製品ができてしまうこともある」そうで、必ずでき上がりを確認するため自ら走らせてくださいます。ここが本当に安心できるところなんですね!
内部までにも手を加え完全分解調整を実施
通常、減衰調整がついているキットであっても、おいしいところに合わせるのは、とても困難なことです。硬くすれば跳ねて乗り心地も損なわれ、柔らかくするとフワフワした乗り味になったり妙にバタついたりしてしまいます。それはやはりメーカーが日本の道路事情や車の特性に合わせ切れていないことが要因だと思います。ですから今回は安易な方法ではなく、内部までにも手を加え完全分解調整をしていただきました。その分解の一部終始を拝見しましたが 実にこの製品はうまくできています。
シリンダーの分解は大がかりなプレス機にて作業
単筒ショックゆえに高圧ガスが充填されていますので、シリンダーの分解はこのような大がかりなプレス機にて作業が行われます。この機械もドイツのアイバッハ製というのにも驚きました。
これもひとえに自信の表れ!?
こんなところまで見せてもらって良いの?というほど包み隠さず見せてもらえました。これもひとえに自信の表れなんでしようね!
数々のシム群は聞いてビックリするような値段のものもあり驚きましたが、多くの複雑な形をしたシムやピストンは日本国内では製造できないような複雑な金型によって作られているそうです。やはりそこは自動車発祥の地の一日の長があります!
多くのパーツがフリクションを起こさないように研究され作られている
SRE製品の最大の売りはフリクションの少なさです。高い精度のシリンダーを第一に多くのパーツがフリクションを起こさないように研究され作られています。やはり動くものですから抵抗が少ない方が良いに決まっていますよね!
そしてそのフリクション対策としても重要なOリング群を見せてもらいましたが、何でもSRE社では600人の人たちがこのゴム製品の研究に携わっているそうです。たかがゴムというなかれ!とっても大切なパーツですよね!
今回の製品作製にはアイバッハの直巻きスプリングに交換
今回の製品作製にあたり、市販品に入っているコイルスプリングは優しすぎるため使用せず、アイバッハの直巻きスプリングに交換しております。理想的な車高を実現するため、寸法計測から始めていただきストローク変更もしていただきました。
そして次に改善しましたのはバンプラバーの変更です。実際に木下選手に乗っていただいての開口一番は「バンプタッチを改善しないことには前に進めませんね」でした。当初はバンプラバーのカットで試してみましたが、やはり対応しきれませんでした。そこでいくつかの優しいバンプラバーをアネブルさんに用意してもらい、富士スピードウェイにてショックをばらしての作業を行い、バンプラバーの選択をしていただきました。そこからが本当の意味での仕様変更となりいくつかの段階を踏まえてとうとう完成の域に到達したのでした。
現場にて走り、ばらして組み上げてまた走る!
現場にて走り、ばらして組み上げてまた走る!と限られた時間の中での行いはとても良い意味での緊張感がありました。それはまるで木下選手のレースカーをスターティンググリッドに並べるような気持になり、とても楽しく充実した時間でした。
木下選手の要望はとても細やかで繊細でありなおかつとても厳しいものでしたが、やはり私たちの思いを間違いなく実現してくださいました。
本当にお付き合いしていただいて良かったですし嬉しいです。今後他の製品も続々と仕上がってまいりますが、その一つ一つが楽しみで仕方ありません!