メンテナンス~ヘッドオーバーホール

ヘッドをオーバーホールいたします!

バノスが外れ、いよいよ……
いよいよバノスもはずれ、カムシャフト及びタペットを外していきます。 バノスの仕組みや2分割のヘッドをご覧ください!

M3Bは、インテークカム(右側)のみバノスギアが組み込まれています。 左のエキゾーストは、フリーの状態です。 エンジンの油圧を利用して最適のバルブタイミングにする機構です。

ホンダVテックのような、ハイカム(バルブリフトを増やす)化ではなく、ウルトラスムーズな回転フィールをよりかもし出すための機構です。
インテークカムにクローズアップ
こんな感じでインテークカムにシャフトを介してギアが差し込まれています。
このギアは斜めに溝が切られていますので、前後運動をすれば、カムの回転運動に変わるわけです。
ギアが行ったり来たりでカムが左右に回り、おのずとバルタイが最適化するのです。
カムチェーンを外す
キチキチのカムチェーンですので、はずすことも組み込むことも大変です。
まずはエキゾーストカム前部のボルトを抜き、カムをスプロケットから後方に引き抜きます。
チェーン横のテンショナー
チェーン横に見えるのが、プラスチック製のテンショナーです。
ヘッド横側からスプリングが入ったボルトを差し込み張り調整をします。
これが緩くてチェーンの音が出ているBMW車もあります。
シム式のM3はクリアランス調整が必要
左右のカムがはずれ、タペットが見えてきました。
他のモデルは油圧タペットですのでタペットクリアランス調整は不要ですが、M3はシム式ですのでクリアランス調整が必要になります。
ゲージで測定しシムを入れ替えたりします。
まさにそこはレーシングエンジンならではです。
ヘッドは2分割
ヘッドは2分割になっています。 上部にタペットが収まっています。これってかなりのコストがかかりますよね。
通常は一体のものが多いのですが、ここはより精度をだすためのこだわりでしょう!
現にタペットを抜くのはたやすいのですが、入れる時はかなりクリアランスがなく大変なのです。さすがです。
絶妙な角度で並ぶ24個のバルブ
上部ヘッド(タペットホルダー)が外れ、バルブ及びバルブスプリングが見えてきました。24個のバルブがこんな感じで組み込まれています。
絶妙な角度です。
金属間の当たりは非常にシビアなので元通りの位置に戻すことが大切
外したタペットを順序良く並べます。元通りの位置に戻したいからです。
その意味は、カムとの当たりが重要だからです。
金属間の当たりは非常にシビアで大切です。
削り込まれたポート
恐ろしく削り込まれたポートが、おわかりいただけますか?
まさにレーシングカーです。
ここを見るだけでゾクゾクしませんか?
これからエキゾーストを外していく工程へ
これからエキゾーストを外します。
純正のタコ足は超複雑で外す行為はまさに知恵の輪状態です。
ナットもかなりの数があり、気合と根気が必要です。