当社では、ATF交換を行う際、一切チェンジャーマシンを使ってきませんでした。何故なら? 安易な掻き混ぜ式のマシンを使った場合、弊害を生む可能性があると考えるからでして、機械にダメージを与えてしまう様では、本末転倒と思っておりましたので、創業以来、手作業&下抜きで交換を行って参りました。ところが!! ビルシュタインのケミカルを扱うジャビスさんより、ご紹介頂きまして、この画期的なマシンと出会う事が出来、考えを新たに致しました。その訳を下記に綴って参りたいと思います。
マシンメーカーさんより提案して頂いた、新たな3点とは?
1 下抜きでは出来なかった、オイルの全量交換が可能になります。
2 意外と知られていない、オートマオイルクーラーの重要性。従来の方法ではそこに手を着ける事は不可能でしたが、マシンにより清掃が可能となります。
3 新油を入れる事により起こる事 新油の中には清浄剤が含まれている為、さらにスラッジを引き出してしまいます。そのスラッジも回収が可能です。
マシンメーカーさんとお話して、オートマオイル クーラーの清掃の必然性、重要性を改めて教えて頂き、今まででは不可能であった点を克服出来る様にマシン導入を決断しました。下の写真はそのクーラーをカットしたものですが、とても細かく繊細な内部となっていますので、多走行に置かれては、目詰まりを起こし正常な冷却が行われなくなり、ミッションにダメージを与える事となりますので、定期的な清掃が必要となります。
マシンによるオイル圧送、清掃の為、オイルクーラーに繋ぐホースを純正品加工して作りました。そしてさらにそのホースの間に、マグネファインフィルターを繋ぐ事としました。新油が注入され、マシン内部のフィルターでオイルを循環させスラッジを回収する事になりますが、さらに強力にスラッジを回収する為、ダブルの効果を求め、組み込む事としました。(このフィルターは常時取り付けて置く事がスペース上無理ですので、施工が終わり次第、外しお客様に保管して頂き、次回のオイル交換時にお持ち頂く事としました)
皆様 あくまでも誤解しないで下さい!こちらのマシンは、安易に掻き混ぜてのチェンジャーでは決してありません。マシン内部には新油タンクと廃油タンクが存在し、古いオイルをまずは引き抜き、終了後、新しいオイルを圧送する仕組みとなっている画期的な物となります。
2タンク式により、まずは廃油を引き抜きます。そしてマシンの圧送によりミッション内全量を新油で満たします。そしてそこからオイルをマシンにより循環させ、新たに発生するスラッジをも回収していきます。下抜きでは決して出来なかった、先ほどの3点がこもマシンによって可能となり、今までの方法に間違い無く、プラスのメンテナンスを、お届け出来る様になりました。
マシン前部には、フィルターを用いた3個のモニターが存在します。排出される廃油 新たに入れられる新油 そして循環されて綺麗になっていく、ミッション内のオイルの状態が、実際に目で見て頂く事が可能ですので、きっと見ていて楽しいと思われるでしょうし、更に安心して頂けると思います。そん点も非常に画期的なマシンとなります。
マシン内部のフィルタープラス、こちらの強力なマグネット式フィルターを配管に組み込み、さらにスラッジを回収していきます。
当社人気メニューのATF交換ですが、今後この様なプランにてお勧めして参ろうと思っています。
一番分かり易くご説明しますと たとえば新車から、2~3万キロ走行時にATF交換を行う場合
オイルフィルターを交換せず、マシンでの交換&洗浄をして頂き、その後再度2~3万キロを
走られましたら、その時点でオイルフィルターの交換をして頂き、次回はマシンのみと
いった方法がお勧めではないかと考えております。
ですので、既にオイルフィルターを交換されていて、走行距離が2~3万キロ程度でしたら
マシンのみでの交換もお勧め出来るということです。
結果 フィルター分のコストが削減出来ますし、前回出来なかったオイル全量交換とオイルクーラーの
清掃が可能となりますので、是非ともお試し頂きたいと考えます。
今までの交換に、さらに上積みを実現したオートマオイル トータルシステムサービスが完成致しました。
皆様に高いご支持を頂いてる従来の方法は、もちろん継続させます。このマシンメーカーの社長さんに、お会いしてお話させて頂いた時、「今やられている方法が実はベストです!」と評価して頂きましたが、さらに新たな3点のサービスも出来るんですよ!とお聞きした時は、まさに目からうろこ状態となってしまいました!
① オートマチックオイルパンを下から見ます。
② ここから新たな試みとなりますが、オイルを必要量抜きまして、
③ ビルシュタインのATFクリーナーを注入し、アイドリング状態にて5分ほどの時間を経過させます。
④ 経過後、従来と同じ様にオイルドレンよりオイルを抜き、オイルパンを外します。
⑤ 外されたオイルパンです。
⑥ 黒く汚れたオイルと共に、オイルパン内の磁石には、大量の鉄粉が見られます。
内部には、オイルフィルターが存在しますが、見事に黒く染まってしまっています。またあちこちにスラッジも見られます。
洗浄&フィルター交換は、もちろん従来通り手作業にて行われます。
⑧ パーツクリーナーにてオイルパン内部を洗浄、清掃致します。
⑨ 内部もパーツクリーナーが届く限り綺麗に洗浄致します。
⑩ 内部洗浄が終了しましたら、新品のオイルフィルターを取り付けします。色の違いを、ご確認下さい。